ホーム開幕戦は千葉に0-1● J2第4節

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サッカーJ2の松本山雅FCは20日、松本市のアルウィンでジェフユナイテッド千葉と対戦し、0-1で敗れた。J1再昇格を目指すホーム開幕戦。スタジアムに駆け付けた約1万7000人のサポーターが熱い声援を送ったが、勝ち星を呼び込むことはできなかった。
山雅は、相手の倍以上の17本のシュートを放つも、ゴールネットを揺らすには至らず。好機を生かしきれない展開が続いた後半11分、こぼれ球を相手に押し込まれ失点すると、スタジアムには大きな悲鳴がこだました。
寒さが増す中も、サポーターは必死に声援を送り続けたが、無得点のまま試合終了のホイッスル。
髙山弘士さん(55、松本市大村)は「いろいろな意味で寒い試合だった」としながらも、「攻撃の良い面も見えた。次節に期待したい」。平田哲也さん(27、塩尻市片丘)は「決定力に欠けた印象は否めないが、若い選手も増え、シーズンを通して成長してくれると思うと楽しみ」と話した。
次節は26日、レノファ山口FCとアルウィンで対戦する。

【猛攻も遠いゴール スタイル変革、覚悟と課題と】

今季4戦目にして、ようやくホームでの試合に臨んだ山雅。待ちわびた観客らの声援による後押しも受けて優勢に試合を運んだものの、結果は勝ち点0。模索中の新たな攻撃スタイルにも一定の手応えはあったが、内容と結果を同時に追う難しさを、あらためて突きつけられた。
「サッカーに判定勝ちはない。優勢に試合を進めても、負けは負け」と、試合後に反町監督は絞り出した。
山雅は序盤から攻撃のリズムをつかみ、右サイドの田中を軸に何度もチャンスを創出。守っても相手攻撃陣を封じ、決定的な場面はつくらせなかった。
前半ロスタイムには宮阪の右クロスに當間が頭で合わせ、クロスバーを直撃。勢いをそのままに後半序盤も攻めたが11分、相手クロスのクリアボールを押し込まれ、先制を許した。
山雅は攻撃的な選手を投入し、中盤の構成も変更。後半に限れば千葉の3倍に当たる12本のシュートを放ち、激しい攻めを見せたが、ゴールは遠かった。
「(今季ここまでの4試合中)3試合で点が取れていない。全員が得点への高い意識を持たなくては」と田中が危機感をあらわにすれば、飯田も「たくさんのお客さんが来てくれてうれしいが、今日のような試合をしていたら離れていくと思う」と戒めた。

J1で苦戦した昨季の経験から、今季はボールを支配し、最終ラインからパスをつなぐ攻撃も追求する山雅。
「やってきたことの狙いは出せたが、ゴールネットを揺らさなければ勝てないという現実も見せてもらった」と指揮官が振り返ったとおり、パスやトラップまで含めた最後の部分の精度は、まだ大きな課題と言える。
「今季のチーム立ち上げにあたり、目指すところを貫くためには、ある程度の覚悟はしている」。反町監督はスタイル変革の難しさを認めつつ、「ホーム戦が続くメリットを生かし、次は勝ち点3を取るゲームを」と、次節をにらんだ。
(長岩将弘、大山博)