ホーム初勝利 浮上の弾みに J2第7節 徳島に1-0

160412yamp

サッカーJリーグ2部(J2)第7節、松本山雅FCは9日、松本市アルウィンで徳島ヴォルティスを1-0で破り、今季ホーム初勝利を挙げた。サポーター1万人余りと喜びを分かち合った。
前半を0-0で折り返すと、山雅は後半10分に工藤浩平選手が先制点。後半ロスタイムにはサポーターが一丸となって「ワン・ソウル」コールを送り、選手を鼓舞。試合後は凱歌(がいか)「勝利の街」を高らかに歌い上げた。
工藤選手のサイン入りユニホームを着て応援した有賀大輝さん(26、安曇野市穂高)は「最高の気分。勝ち切れてほっとした」。2012年からサポーターの松井おりえさん(51、松本市寿)は「桜が咲いているときにホーム初勝利が味わえてうれしい。ダブルで春が来た」。昨年からアルウィンに通い詰める原弘さん(75、同市波田)は「得点後の選手の頑張りに体が熱くなった。今日もサポーターの一体感に感動。私も声が枯れちゃったよ」と大満足の様子だった。

今季ホームで初勝利を挙げ、第2節の横浜FC戦(3月6日)以来、約1カ月ぶりの勝ち点3を手にした山雅。待ちわびた1勝にアルウィンは沸いたが、2勝3分け2敗で14位と、苦しい状況は変わらない。白星を浮上のきっかけにできるか。真価が問われるのはここからだ。
前半は一進一退の攻防。山雅は相手の攻撃をきっちり抑えつつ、右の田中、左の那須川が何度か好機をつくるが決め切れず、前半は両者無得点。
試合が動いたのは後半10分。那須川の左クロスに遠いサイドの田中が頭で合わせてシュート。ボールはポストに跳ね返されたが、詰めていた工藤がすかさず蹴り込み先制した。
その後は、得点直後に失点する悪い癖をのぞかせることなく、集中力を持続。終盤は武井を投入して守りを引き締め、しのぎ切った。
反町監督は「(前節までの)6試合で学んだことは生かせた。チームも少し進歩した」と試合を振り返りつつ、「勝ったから全てOKというわけではない」。
無失点の守備についても、後半ロスタイムにゴールを直接狙える位置でFKを与える場面もあり、「安定しているとは思わない。特にラスト10分は、相手のミスに救われた部分もある」と指摘した。
ただ、ホーム3戦目でようやく得た白星に、選手たちがほっとしたのも事実だろう。田中が「課題はたくさんあるが、勝てたことを前向きにとらえ、続けていくのが大事」と強調した通り、自信につなげたい。
飯田は「次で勝ち点を落としたら意味がない」と力を込め、那須川は「この勝ちはいい意味で忘れ、また週明けからやっていく」と、次戦を見据えた。
(取材班)