キャプテンマークに託された思い-船山応えて決勝点

「俺が着けようか。キャプテンになったら点を取れる気がする」。今季ゲーム主将を務めた飯田が警告累積のため最終戦の欠場が決まり、誰がキャプテンマークを着けるかという話題になった時、船山は冗談めかしてこう飯田に話したという。しかし、その後反町監督から正式に主将に任命された。
「貴之(船山)はちゃんとやっている。『得点できていない焦りもあると思うが、信頼しているよ』という意味を込め託した」と反町監督は話す。
前半29分、真価を問われる場面がやってきた。「今までのPKで一番緊張した」という大一番は、落ち着いてネットの右に流しゴール。決勝点となった。
今季の総得点は11点で、昨季の12点に1点届かなかった。「全てにおいて昨季を上回る」という目標を掲げた船山は「満足していない。ボールを取られてはいけない場面で取られることが多く、毎試合、必ずあるチャンスを生かせなかった」と悔しがる。
「ただ、なかなか結果が出ない時も、反町監督は自分を使い続けてくれた。恩返しというわけじゃないが、ホーム最終戦で点を取れて良かった」。チームを背負ったエースストライカーは、わずかながらでもその役目を果たせたことに、ほっとした表情を浮かべた。

PKを決め仲間の祝福を受ける船山に、喜山が駆け寄った。彼もまた、船山にかかる重圧と、点を決めたいという強い思いを知る1人。
船山を抱きしめた後、左腕のキャプテンマークをたたき、「良かったな」とねぎらった。