インタビュー・地域と共に-山雅力 松本市役所松本山雅サポーターズクラブ代表 阿部航大さん

1300919yamp松本市職員有志でつくる「松本市役所松本山雅サポーターズクラブ」。地区や町会、商店街など、さまざまな単位のファン・サポーター組織がある中、単独の職場だけでつくる例は珍しい。「このような団体が他の事業所でもでき、支援の裾野が広がれば」と願う阿部航大代表(27)に、そこから生まれる「山雅力」の可能性について聞いた。
-結成のいきさつと、活動の様子は。
J2昇格を機に、課内や隣の課など、私の周辺で「まとまって何かできないか」という話になり、十数人で発足。まず個人ではできない横断幕を作りたいと、サポーター組織「ウルトラスマツモト」に協力してもらい、昨夏1枚、今年8月に2枚を作りました。
スタジアム内では、組織だって何かするということはありません。マナーとして、会場のごみを拾って帰るくらい。庁内のネットワークで試合結果を報告したり、フットサルや飲み会で交流を深めたりしています。
-比較的狭いコミュニティー内での組織だが。
最初こそ若い人が多かったのですが、今は新規採用者から部課長級まで、性別も年齢もさまざまな60人ほど。同じ職場とはいえ、山雅がなければ接点がなかったであろう人と知り合えているのは楽しい。
窓口などで市民の方と会話のきっかけになることもあり、市がまとまるコンテンツになり得ることを実感しています。
-多くの事業所に広がることで、どういった影響があると考えるか。
山雅やサッカーに全く興味がなかったのに、誘われてアルウィンに行き、誘った人よりはまってしまった人もいます。
大人にとって、家族以外で最も接する機会が多いのは職場の人。人間関係の希薄化もいわれる中、盛り上がれる話題があることはいいことだと思います。
いろいろな考え方の人がいるので力の入れ加減は大事ですが、事業所自体が活性化し、うまく回る可能性もある。
ただわれわれもそうですが、立ち上げがうまくいっても、続けることが大事です。無理せず、楽しみながら、山雅も地域も応援していきたいですね。

【あべ・こうた】 白馬村で生まれ、松本市で育つ。信大理学部生物科学科大学院を修了し、11年4月に松本市役所入庁、環境保全課へ。昨年4月のクラブ結成時から代表を務める。