「立山黒部アルペンルート」全線開通

大町市と富山県を結ぶ山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」が15日、冬期閉鎖を終えて全線開通した。この日は悪天候により標高2450メートルの室堂(富山県立山町)で雪壁の間を散策する人気イベント「立山・雪の大谷ウォーク」は中止となったが、多くの観光客でにぎわった。
室堂ターミナルの外は、あられ混じりの雪が吹き荒れ、視界も真っ白。雪の大谷ウォークが中止になることは例年、期間中に3日ほどというが、いきなりこの日に当たった。
雪壁の最も高い部分は、現在19メートル。アルペンルート内でロープウエーなどを運行する立山黒部貫光(富山市)によると、この冬は積雪が多く、昨年より6メートル高いという。大谷ウォークは6月22日までで、「晴れていればとてもいい眺めが堪能できるはず」と同社の佐川栄専務。
昨年のルート内の入り込みは、夏場の天候不順で伸び悩み、92万1700人。7年ぶりの100万人到達を目指す今年は、すでに団体客らの予約も多く、出だしは順調という。

大町市内で行われる「北アルプス国際芸術祭」の開幕(6月4日)50日前に当たる同日、芸術祭の実行委員会は扇沢駅(大町市平)で、黒部ダムへ向かう観光客に芸術祭をPRするポケットティッシュを配った。
ティッシュには、芸術祭ガイドブックの表紙をデザイン。ルート内は台湾からの観光客が多いことから、中国語の繁体字で表記した芸術祭名も載せた。
実行委事務局が入る市まちづくり交流課の駒澤晃課長は「台湾では現代アートへの関心も高いと聞く。多くの来場を期待したい」と話していた。
(大山博)