「楽しさ」を成長に U-15今季の戦い 増本監督に聞く

171109yamp昨季県リーグを制し、今季初めて北信越リーグ2部で戦ったU-15(15歳以下、中学年代)チーム。8チーム中6位に終わったが各県リーグ上位との入れ替え戦(3日)に勝ち、来季の残留を決めた。今季コーチとして加入し、夏から監督としてチームを指揮する増本浩平さん(35)に、今季の収穫や課題、育成の手応えなどを聞いた。
-今季の結果について。収穫や課題は。
(北信越2部の)チーム間の力の差はそれほどなく、もう少し上位に行きたかった。ただ、おとなしく打たれ弱い印象があったシーズン前と比べ、厳しいリーグ戦を通じて選手たちは心身両面でタフになった。
技術的にはまだ全く足りない。ボールを止める、蹴る、運ぶといった基礎的な技術は、試合中のどんな場面でどう使うかということとリンクさせ、もっと質を高めなくては。
-U-15を1シーズン担当した手応えは。
意識づけを含めて特に気持ちの面で、高校年代よりきめ細かい指導が必要と感じる。心身両面が大きく変化する年頃にセレクションで入ってきて「Jの下部組織」として結果が求められ、さらにレギュラー争いやユース(U-18)昇格というふるいにかけられる。
「楽しい」だけではない部分とも向き合わさせなければならないが、サッカーが嫌いになっては元も子もない。その兼ね合いが難しい。1人1人と密にコミュニケーションを取るよう心掛けている。
-クラブは育成組織からのいち早いプロの輩出を目指している。
「楽しさ」は成長の源泉。例えば選手は「このタイミングに、この角度で、こういうパスを決められたら」というように、楽しみの質を上げてほしい。「サッカーは遊び」と言われればそれまでだが、必死に取り組むことで将来、遊びでなくなる可能性がある。
「光るものはあるが(トップチームで)最大限に生かせるか」と迷う選手は、トップに上げないこともあり得る。近年は大学で成長し、育成年代を過ごしたクラブに戻ってプロ入りする選手も増えた。将来を見据えた指導をすることが育成だと思う。
-来季の目標は。
より厳しい環境に身を置くために1部昇格を目指す。2部はチームが入れ替わり、来季は顔ぶれががらりと変わる。どういう戦いになるかまだ見通せないが、それよりも自分たちのプレーとどう向き合うかが大事だ。

【ますもと・こうへい】1982年、神奈川県生まれ。湘南ユース、東京農大を経てJFL時代の鳥取でプレー。引退後はJFLの横河武蔵野FC(現・東京武蔵野シティFC)で2009、10年に中学年代を指導し、11~16年はU-18監督。今年7月、JFLブリオベッカ浦安監督に就任した柴田峡ユースアドバイザーの後任としてU-15監督に。JFA公認A級ジェネラルライセンス所持。
(長岩将弘)