「松田直樹を忘れない。」スポーツライター二宮寿朗さんの本発売

当時JFLだった山雅在籍中の11年8月、練習中に急性心筋梗塞で倒れ急逝した松田直樹さんの最後の1年余りをドキュメンタリー風につづった『松田直樹を忘れない。~闘争人●(ローマ数字の2)永遠の章~』(三栄書房)が、発売された。
著者は、前作に当たる『闘争人松田直樹物語』(同)も執筆したスポーツライターの二宮寿朗さん。綿密な取材に基づく細かなディテールを積み重ね、「等身大の松田直樹」を生き生きと描出。北村や大橋、木島兄弟ら当時の山雅選手を含め、松田さんをめぐる多くの人々の思いもすくい上げた。
全5章で、松本と本格的に関わってくるのは「松本山雅との邂逅(かいこう)」と題した第2章以降。章の合間には松田さんへのインタビューと、横浜F・マリノスの松田さん解雇を考察した当時のコラムも差し挟んだ。
コラムには、解雇を直接伝えた下條佳明・チーム統括本部長(松本県ケ丘高校卒)のインタビューも収めた。
豪快な熱血漢のイメージが強いが、迷い、悩みながら進む道を模索する姿や、友人らの目を通して描かれる山雅入団後の微妙な変化が印象的だ。文中で松田さんが繰り返す「松本はいいぞ」「山雅をJ2ではなく、J1に上げるのが目標」という言葉は、今も胸に響く。
B6判、224ページ。1600円。