「らしさ」凝縮で快勝 神戸に2-0

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サッカーのJ1第12節は16日、各地で行った。松本山雅FCはアルウィンでヴィッセル神戸を2-0で撃破。山雅の魅力と成長が凝縮する快勝だった。
得点機は神戸に何度も訪れた。司令塔森岡と俊足FW小川を中心に、山雅最終ラインの裏を狙って決定機を演出。山雅のラインが下がるとミドルシュートで強襲した。
しかし、山雅は全員が最後まで相手に体を寄せ、体を投げ出してシュートを防いだ。先制後の神戸の猛攻では、中盤の守備枚数不足を察知すると、すぐさま選手たちの判断で岩間をアンカーに置いた3ボランチに変更。体力と知力で神戸を零封した。
得点シーンも山雅らしかった。1点目はセットプレーから前田の個人技で奪取。しかしこの背景には、志願の居残り練習という地道な努力があった。
2点目は後半ロスタイム、神戸の波状攻撃を体を張って跳ね返した直後。神戸スローインにオビナが猛然とプレスしてボールを奪取。GKと1対1の場面で自らシュートを打たず、中でフリーだった阿部にゴールを託した。
「阿部の方が良い状態だった。仲間を信じてパスできたことが大事。次は自分がパスをもらえるかもしれない。チームの勝利が何より大切」と試合後のオビナ。
試合終盤の集中力、驚異的な体力と献身的な守備、仲間への敬意と信頼。山雅がこれまで培ってきた財産のすべてを詰め込んだような得点で、「今日は一番うちららしいサッカーができた」(飯田)、「理想的な形での勝利。こういう試合をすれば勝てると一人一人が手応えを感じたと思うし、自信になったと思う」(田中)と選手たち。
山雅を見続けてきたサポーターはチームの成長ぶりに、初観戦の人はサッカーの魅力に、それぞれ胸を熱くして家路に就いたのではないだろうか。
(松尾尚久、長岩将弘)